以前は残業が多く、長時間働く人が褒められたようだが、
今は「仕事ができる人は定時で帰る」「ワークライフバランス」などと言われるように、
長時間残業を良くないと見る考え方になっている。
それが、社員のためなのか、コスト削減にいそしんでいるだけなのかで
働く人への負担の度合いもずいぶんと変わってくると思うが。
ブラック企業のように、単に利益を増やすためにコスト削減として、
「長時間働かせるが、残業代は出さない」ということでは、話にならない。
どうやって残業時間を減らすようにするのかというと、
上司が時間管理をする、ノー残業デーを設定する、などらしい。
そのような企業側の努力とはうらはらに、「わざと残業代を稼ぐ人」がいる。
正直、自分は効率が悪くて残業が多かった面もあるので、少し耳が痛いところではある。
まあ、どう考えても長時間残業なしで捌ける仕事量ではなかったし、
自分のチーム全員が翌朝まで残業するハメになったこともあるなど、その時は
職場が社員の健康状態など考えられていなかっただけ、利益主義なだけだった面が
多いに悪いのだが。
効率が悪い、また、あえて定時内は仕事をさぼり、残業代を得るために定時後になってから
仕事を始めるような人がいるという書込みがある。
別の理由として、毎日定時で帰っていたら、残業代がなかったら、とても生活が
成り立たないという人、ようするに基本給だけでは少なすぎてやってられない
という切実な人もいるようだ。
自分は、残業代を稼ぐために夜中まで働いていたわけではないのだが、
それでも実際は、そうやって自分の健康状態や睡眠時間を犠牲にして働いて得た残業代が
お金に困らない生活を与えてくれていた。
理想のワークライフバランスは、お金にそれほど困らないくらいの収入があって、
なおかつ就労時間はそれほど長くない、プライベートを犠牲にしなくてもよい
という状況と思う。
以前、毎日夜中まで残業していた頃は、日々2時間くらいの残業で帰れれば、
帰ってからも自分のことに使える時間が取れると考えていた。
しかし、自分の都合で残業を減らすのも難しければ、自分の都合で
日々2時間は残業させてもらうというのもまた、難しい。
理想のワークライフバランスを実現するのは難しいな。
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